先週の動き

先週1週間の対ドルでの主要通貨の騰落は、上昇通貨では上位より、JPY(+0.82%)、CHF(+0.74%)、GBP(+0.51%)、EUR(+0.11%)と続き、

下落通貨でも同様に、CAD(-1.01%)、AUD(-0.49%)、NZD(-0.44%)と続いています。

金曜にクロス円で大きな買い戻しが入ったものの、金利低下やコロナ後の景気回復のピークアウト感からから、週を通じてみればクロス円が下落で終えています。

JPY、CHF、EURと中銀がマイナス金利を採用している通貨が買い戻され、CAD、AUD、NZDなどのリスク通貨が売られ、為替市場の環境の悪化を反映しています。

先週予想した値幅と実際の値幅

USDJPY
予想した値幅、174pts
実際の値幅、165pts

EURUSD
予想した値幅、210pts
実際の値幅、113pts

EURJPY
予想した値幅、192pts
実際の値幅、223pts

リスク回避の動きから、クロス円に売買が集中、クロス円の値幅が拡大した週となりました。

今週予想する値幅、68%/95%の上限/下限

USDJPY
予想する値幅、170pts
68%上限/下限、109.27/110.97
95%上限/下限、108.42/111.82

EURUSD
予想する値幅、180pts
68%上限/下限、1.1787/1.1967
95%上限/下限、1.1697/1.2057

EURJPY
予想する値幅、200pts
68%上限/下限、129.78/131.78
95%上限/下限、128.78/132.78

値幅の概念、考え方はこちらの動画からご確認ください↓
https://youtu.be/h-GRcSrFhCA

今週の展望

USDJPYは年初来高値を更新後、111.66をピークに反転下落、ブルトラップを形成。

今月、先月の安値109.19を下回って引けますと、一段安を示唆するキーリバーサルを形成します。

こうしたなかで、米株3指数は史上最高値を更新とやはり金利の低位安定が演出する適温相場が継続していることになります。

短期的な市場の流れを作るという点では、やはり金利の動向、米国の金融政策の行方が焦点になりますが、今週は以下のイベントや経済指標に注目でしょう。

FRBパウエル議長の議会証言が、
7/14 下院金融サービス委員会、
7/15 上院銀行委員会で予定されており、
労働市場、物価動向、テーパリングの行方に関し何か言及があるか注目でしょう。

議会証言の前日、7/13には米国で6月のCPI(消費者物価指数)が発表予定。

前年同月比では引き続き+4.9%と高い伸びが予想され、結果次第で今後の金融政策に影響を与える可能性もあります。

7/14、RBNZ(NZ準備銀)、BOC(カナダ中銀)、TCMB(トルコ中銀)が金融政策を発表予定。

最近、RBNZの年内11月の利上げ観測が台頭、利上げの前倒しが示唆される可能性があります。

7/15-16、日銀が金融政策決定会合を開催予定ですが、こちらは政策カードはほぼ尽きていることもあり無風通過でしょう。

来週のECB理事会、最終週のFOMCを前にどちらかというと材料難の週。

年初来高値更新後のUSDJPYの着地点などを探るかなり方向感に乏しい週となる可能性があります。

欧米株堅調推移、一方でクロス円やUSDJPYが反落、利上げやポジティブなニュースにどちらかというと反応が鈍くなっている印象を受けます。

 

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