FOMC後の流れが続き、米経済指標も市場予想を下回り、ドルを売る流れが継続

昨日の東京時間は、FOMC後に一旦ドルの戻り高値をつけていたこともあり、主要通貨に対し、ややドル売り優勢の展開が継続しました。

欧米時間に入り、発表となった先週1週間の新規失業保険申請件数は、40.0万人と市場予想に反し増加となり、このところの減少傾向にやや歯止めがかかりつつあります。

同時に発表されたQ2(4-6月期)のGDPは、前期比年率で+6.5%(予想、+8.5%)となり、市場予想を下回りました。

経済政策や失業給付から、個人消費が拡大する一方で、半導体不足から自動車の生産が遅れ、人手不足から供給に制約がかかり、GDPを結果的に押し下げたことになります。

東京時間からのドルを売る流れは一層強まり、USDJPYで昨日安値109.43、EURUSDでは同高値1.1893を示現しています。

7月の動きを振り返ると、米国の利上げ織り込みの巻き戻し、USDJPYでは110円台が引き続き重い印象

本日は、7月の最終営業日ですが、今月1か月の動きを振り返りますと、USDJPYは7/2の欧州時間に年初来高値111.66を示現しました。

直後、同日の米国時間に入り発表となった6月の雇用統計では、新規雇用者が急増する好結果となったにもかかわらず、USDJPYの戻りは111.62にとどまりました。

6月下旬から7月上旬にかけ、2022年末にほぼ1回の利上げをフルに織り込んでいた金利先物市場ですが、その後はこの織り込みは低下、足元では0.6回程度まで低下しています。

良好な経済指標でも、金利は上昇しない、利上げの織り込みも進まない、景気拡大のピークアウトや緩和の長期化などを逆に織り込み始めているのでしょう。

月足でみれば、7月のUSDJPYは年初来高値111.66の後に反落、6月安値が109.19ですので、これを下回って引けますと、キーリバーサル(酒田五法では、包み線、抱き線)を形成します。

そうでもなくても、年初来高値から足元で2円以上の反落となっており、昨日も指摘させていただきましたが、110円台の重さが非常に気になります。

 

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