米7月小売売上高の結果は市場予想を下回る

昨日の米国時間に入り発表された米7月の小売売上高の結果は、前月比で-1.1%となり、やはり市場予想(-0.2~-0.3%)を下回る結果となりました。

バンカメカードの利用実績ほどの落ち込みはみせませんでしたが、コロナ後の経済対策の一巡感や、デルタ株の感染拡大からの消費者マインドの低下が背景だと思います。

市場反応は金利上昇、ドルの買い戻し

ただ、市場はこの経済指標の下振れを一部織り込んでいたようで、金利は上昇、為替市場ではドルが買い戻され、USDJPYで昨日高値109.65、EURUSDでは同安値1.1709を示現しています。

米国時間の午後に入り、学生との討論会に出席したFRBパウエル議長から、「危機は終わっていない。勝利宣言する時期ではない」と金融政策への直接の言及はありませんでした。

RBNZの金融政策の予想は、利上げ、据え置きに二分、市場は比較的大きな値幅を織り込む

本日は、11:00にRBNZ(NZ準備銀)が金融政策を発表予定、昨日の朝まで、この会合での25bp(0.25%)の利上げを100%織り込み、誰もが利上げを確信していました。

そこで、報じられたのがオークランドでの新規感染者とロックダウンの発表、この報道で利上げの織り込みが大きく巻き戻され、足元では50-60%にまで低下しています。

単純に、NZドルは、利上げ発表であれば買い、据え置きであれば売りとなりますが、伸びしろは声明文次第ともいえます。

昨日より幾分低下したものの、NZDUSDのオーバーナイトのボラティリティ(変動率)は20.02%と高止まりしています。

ここから算出される整合的な値幅は145ポイント程度ですから、依然、市場は比較的大きな値幅を織り込んでいます。

短期的に金融政策発表後の動きにフォローするかは、結果をみて判断したいと思います。

 

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