先週はリスク通貨であるオセアニア通貨が下落

先週1週間の対ドルでの主要通貨の騰落は、上昇通貨は上位よりCHF(+0.39%)、JPY(+0.37%)、GBP(+0.36%)、CAD(+0.33%)、EUR(+0.30%)と続き、

下落通貨では上位より、NZD(-1.06%)AUD(-0.72%)、と続いています。

主要通貨の日々の値動きを振り返りますと、陽線と陰線を交互にだして、市場を動かす材料が日々変わっていました。

上昇通貨のCHF、JPY、EURなどは、中央銀行がマイナス金利を採用していますが、リスクセンチメントがやや悪化するなか、買い戻されています。

リスク通貨であるオセアニア通貨が下落上位を独占、AUDに至っては2週連続ほぼ上位となり、リスク回避の動きが広がっています。

週間では、JPYはCHF以外の通貨に全てパフォーマンスで勝り、クロス円の下落が鮮明に、商品価格の反転下落、仮想通貨の急落もあり、手持ちの資産を処分する動きが続いています。

先週予想した値幅と実際の値幅

USDJPY
予想した値幅、156pts
実際の値幅、92pts

EURUSD
予想した値幅、186pts
実際の値幅、119pts

EURJPY
予想した値幅、186pts
実際の値幅、91pts

JPYやEURが買われていますが、対ドルではわずか、さらに、JPYやEURの上昇率はほぼ同位、EURJPYに大きな動きはみられませんでした。

今週予想する値幅 68%/95%の上限/下限

USDJPY
予想する値幅、156pts
68%上限/下限、108.17/109.73
95%上限/下限、107.39/110.52

EURUSD
予想する値幅、182pts
68%上限/下限、1.2090/1.2272
95%上限/下限、1.1999/1.2363

EURJPY
予想する値幅、196pts
68%上限/下限、131.74/133.70
95%上限/下限、130.76/134.68

値幅の概念、考え方はこちらの動画からご確認ください↓
https://youtu.be/h-GRcSrFhCA

今週の展望

世界景気の先行指標である銅価格は5/11に約10年ぶりの高値をつけた後に反落、材木価格、原油なども軒並み直近高値から値を下げています。

仮想通貨を取り巻く環境も悪化、規制強化などからですが、今週は、直近高値から一時半値となったビットコインを筆頭にする仮想通貨の下値を探る週となりそうです。

経済指標の発表に目を転じてみますと、5/27、米Q1(1-3月期)GDP改定値、5/18、米4月PCEデフレーターのなど発表が控えています。

後者は、中央銀行のFRBが金融政策を決定する際に、CPI(消費者物価指数)などより重視する物価指標でもあり、注目度は高くなっています。

細かいところでは、6/26、11:00にRBNZ(NZ準備銀)が金融政策を発表予定、変更は見込まれませんが、注目は以下の一点。

NZではこの1年余りで、不動産価格が20%を超える急騰、コロナ後の金融緩和が背景ですが、NZ政府は今年1月から、不動産の総量(融資)規制を発表しています。

NZ政府は、RBNZに対し、「金融政策を決定する際、不動産価格の動向を考慮するように」との通達を発表済み、RBNZはこの会合で対応策を発表予定としています。

今週の材料では、半ばダークホース的存在で非常に注目しています。

戦略となりますが、日々材料が変わり翻弄されるなかでは、1つの戦略を維持するのが非常に難しくなることから、日々微調整していきたいと考えています。

 

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