昨日は欧州時間に入り、BOE(イングランド銀行)ベイリー総裁のBBCとのインタビューが伝えられ、このなかで「(英)金利の上昇に関し、楽観的な見方」を示しています。

BOEが、マイナス金利を採用するという観測が一段と後退、英金利の上昇もあり、GBPUSDが欧州時間の高値1.3947まで上伸する局面がありました。

 

アストラゼネカのワクチン接種の中止報道

英製薬大手アストラゼネカがオックスフォード大学と共同開発したワクチンに関して、週末、デンマークやオランダが、接種後の「血栓」を理由に接種の中止を発表しています。

昨日は、欧州時間の中盤以降、ドイツに続き、フランス、イタリアもこの「血栓」を理由に、一時的な接種の中止を相次ぎ発表しています。

欧州株は、序盤の上げ幅を全て失いマイナス圏へ、ユーロ圏では金利が急低下、為替市場では欧州通貨が売られ、EURUSDで昨日安値1.1911、GBPUSDでも同1.3853を示現しています。

 

米国で増税の可能性

3月NY連銀製造業景気指数が昨年8月以来の高水準を記録、一部メディアが、1993年以来の米国の増税の可能性を伝えましたが、特段材料視されることはありませんでした。

今週、この先に控える米英日の中銀の金融政策の発表を前に、積極的な売買を見送る向きも多く、以降は主要通貨に目立った動き等はありませんでした。

こうした一連の動きのなかで、USDJPYは109円台の前半を中心とした、方向感に乏しい展開が続き、東京時間のレンジである108.92/109.36を破ることはありませんでした。

本日の日程を確認しますと、21:30に米国でブレの大きい指標として有名な2月小売売上高の発表が予定されている程度で、目立ったイベント等はありません。

FOMCを前に、小動きの展開が継続かと思います。

 

USDJPYのフェアバリュー

日米の10年債金利差、1.502%から導かれるUSDJPYのフェアバリュー(整合値)は108.707となっています。

今週より、米国では夏時間に移行していますので、引けが1時間早くなっています。