米中協議をめぐる報道から市場は右往左往、FOXニュースが一部合意の可能性を伝え米ドル買いが加速しました。

その後、トランプ大統領からこうした観測を否定する発言から反落して引けています。

昨日の東京時間の早朝、中国劉鶴副首相の発言で106.57水準まで下落したUSDJPYは戻り歩調、日経平均先物12月限も21320円で底入れ、欧州時間にかけ戻り高値106.94まで強含みました。

米国時間に入ってもこの流れは継続、目立った材料等ないなか米金利は上昇、全般米ドルは堅調推移が継続しました。

米FOXニュースが「中国商務省は貿易協議で米国と一部合意する可能性」「同省が年末にかけて難しい問題解決へのスケジュールを準備」と報じました。

この報道を受け、一旦ダウはプラス圏に浮上、米金利上昇の動きは一層強まり、為替市場では米ドル高、USDJPYで昨日高値107.46EURUSDではこの時間の安値1.0969をつけています。

その後はこうしたリスクオンの動きは一巡、トランプ大統領より「対中協議で部分合意は望まない」との発言もあり、多くの通貨に対し米ドルは高値圏より反落して引けています。

米国の金利市場では、足元で2019年末までここから1.18回の利下げを織り込み、こちらと整合的なUSDJPY水準は107.03、ここからの一段の上昇には利下げ織り込みの解消が必要といえます。