竹内のりひろさんのメルマガではどんなトレードを配信しているのか――今回はその一端をご紹介します。

今回ご紹介するのは11月下旬からのトレード。米中間選挙を無難に通過したものの、米国株市場ではハイテク企業の成長鈍化が鮮明となり、リスクオフのムードが高まっていた時期です。

「打診売り」からスタート


今週迎えるイベントがドル売りイベントになる可能性が高いと読んでいますので、EURUSDを1.1328打診買い、USDJPYを113.19打診売りします。さらに売り増すことが出来るように余裕をみています。
配信日:2018-11-26 10:45:46

このとき、控えていたイベントがブエノスアイレスでのG20や、パウエルFRB議長の講演です。イベント前後で米ドルが売られやすくなるだろう、との予想からのトレードでした。

打診売りの2日後に配信されたメルマガでは「115円を超えるのは難しい」との中期的な分析を行っています。その根拠となったのは市場金利から予想した翌年のFRB動向でした。


(今後4回の利上げを織り込んだ米ドル/円は)115.37にしかなりませんでした。(中略)「利上げどころか一部利下げまで織り込んできている」わけですので、USDJPYでいえば115というハードルを越えるのはかなり厳しいということになります
配信日:2018-11-28 06:54:53

この分析から打診売りにとどめていた米ドル/円をさらに売っていきますが、週末にG20が控えていたため、売り増した3日後の金曜日、売りポジションの半分を利益確定します。

米ドル/円 1時間足

米中融和のG20でもドル円売りの方針はブレず

警戒していたG20では、米中が追加関税の発動を猶予し90日の協議期間を設けることで合意しました。この合意を市場は好感するかと思われましたが、竹内さんは次のように分析していました。


米中共に会談の成果を誇示していますが、(追加関税の発動へ)90日間(実質60日)の猶予だけです。本日のアジア時間は日経平均、上海株等は会談を好感し上伸するでしょうが、早晩失速すると読んでいます。
配信日:2018-12-03 06:11:43

竹内さんの読みどおりに米ドル/円の上値は重く、売りポジションは含み益を拡大させていきます。


USDJPYで今週の68%下限手前の112.45に半分決済の注文を置いておきます
配信日:2018-12-04 18:16:13

しかし、この指値が約定する前に竹内さんは次の一手を打ちます。これまではファンダメンタルズ面を主な理由にしていましたが、今回は竹内さん独自のテクニカル分析ツール、ツインクラウドからのシグナルをもとにした売りでした。


TwinCloud30分からUSDJPYで売りサインが飛んでいますので、113.154で売り建てています
配信日:2018-12-06 06:52:00

米ドル/円 30分足

この日の夜には2日前に発注した指値が約定。より下で売っていたポジションを先に決済。70銭幅の利益を確保します。

米ドル/円 4時間足

一大イベントとなったFOMCでの分析は

売り増しのチャンスを狙っていた竹内さんが次に目をつけたのは米雇用統計。乱高下して跳ねたところでの売り増しを狙って112円95銭と113円25銭に新規の売り指値を発注します。メルマガ配信時のレートからは20銭から50銭ほど離れた水準でした。

ただし、この指値は3銭届かずにヒットせず、週末リスクを警戒して指値をいったんキャンセルし、翌週に指値を入れ直します。


(ブレグジットの行方は不透明なものの)不安定な状況が継続することに変わりなく、米景気減速のシナリオに乗りたいと考えています。(中略)USDJPYのショートの復元を、112.75/113.25に売り注文を置いてすすめます。
配信日:2018-12-10 07:22:12

2つの指値とも当日の夜にヒットしたものの、しばらく相場が膠着。次に竹内さんが動いたのは、「年内最後の大イベント」と目されていたFOMC前日でした。


FRBは利上げを実施するでしょうが、いわゆるDovish Hike、「利上げをしても、非常に弱い見通し」を出してくるのでしょう。ドル売りは継続でしょう。(中略)USDJPYの持ち値の悪い分(注:指値で取ったポジション)は、今週の68%下限手前の112.40で全決済注文を置いています。
配信日:2018-12-18 07:02:31

追加したリミットはこの日の夜にヒット、この時点での平均売値は113.32円だったため、92銭幅の利益となりました。

米ドル/円 1時間足

リスクオフムードが高まり利益確定

最初から持っている根っこのショートだけでFOMCを迎えた竹内さん。FOMC直後には早速、新たなトレードシナリオを配信してくれていました。


本来であれば、再度戻りにUSDJPYの売りを並べてショートを再構築、下がれば買い戻すというオペレーションを継続すればよいのですが、今週は残り2日、来週は月曜東京休場、火曜/水曜は欧米市場休場という日程を考慮する時期に来ています。12月は収益をまとめる時期であり、ぶらす時期ではありません。(中略)昨日のレンジ内で保守的に現在のポジションの半分を決済します
配信日:2018-12-20 06:21:57

追加したリミットの指値も約定し、当初のポジションから4分1へ、さらに21日には111円25銭で残ったポジションも決済し、いったんポジションをスクウェア(すべて決済)に。平均売値は113.32円だったため、2円幅以上の大きな利益となります。

米ドル/円 4時間足

安値更新で再度の売りエントリー

しかし、FOMC以降、米国株市場では下落基調が強まり、米ドル/円も下げ足を強めていきます。これを見た竹内さんはクリスマスイブの夜、再び米ドル/円を売っていきます。

竹内さんのメルマガでは①金利市場からの分析や②ツインクラウドを中心にしたテクニカル分析、それに③金融市場全般を見通したファンダメンタルズ分析が配信されています。

このときは③のファンダメンタルズ分析について、詳しく解説してくれていました。


リーマンショック後の2008年10月の-14.06%を昨日の下げで超える-14.59%に到達、ベアマーケット入りの水準、高値から20%の下落、21561が完全に視野に入ります。金利先物市場では、この動きから米国の2019年末まで利上げの織り込みが0.18回まで急低下、金融市場では来年の利上げをほぼ織り込んでいないことになります。VIX指数も再度急上昇し、足元では35.38水準、VIX指数の高止まりは毎度ながら円高要因です。
配信日:2018-12-25 06:41:13

年末で流動性も薄まる中、翌日には指値で半分を決済して55銭幅の利益を獲得し、さらに27日には決済した分を111.40円で戻り売りして、ポジションサイズをもとに復元してと目まぐるしく売買していきます。

平均売値111円08銭となった売りポジションの決済は半分、残り半分、全決済と3回に分割して行われました。
1)12月28日にほぼ建値の111円で半分を決済
2)1月3日、109円05銭に指値を発注し約定。1円3銭幅の利益
3)1月3日、フラッシュクラッシュの最中、105円45銭で決済し、5円3銭幅の利益

米ドル/円 1時間足

メルマガどおりに売買した場合の利益は

11月末から1か月強のトレードを振り返ってみましたが、気になるのは「メルマガどおりに売買した場合、どのくらいの損益になっていたか」ではないでしょうか。

最大のポジション量を10万通貨とした場合で計算してみましょう。その結果は下表のようになります。1か月ほどで39万円の利益が出ていたことになりました。

最大10万通貨を保有するのに必要な資金量は、レバレッジを最大15倍程度まで活用するとして100万円ほどです。もう少し安全域を高めてレバレッジを最大10倍までとしても必要資金は150万円です。

100万円から150万円程度の元手で1か月に39万円の利益が出れば充分すぎるほどですよね。

●メルマガの中でトレードしていたのは実は米ドル/円だけではなかった

こちらにはこの1か月と少しの米ドル/円の記録を記していますが、12月にはユーロ/米ドルを少々取引し、こちらはほぼ損益ゼロで乗り切っていますが、実は年明けにはユーロ/豪ドルを買い建ててフラッシュクラッシュの直後に売り抜けています。


今朝の配信でTwinCloud30分を使いEURUSDを買い建てる予定と申し上げましたが、本日のアジア株は香港のHangSengを筆頭にほぼ全面安、リスクオフの局面が続く可能性が濃厚ですので、「EURAUDを買う」に変更します。
配信日:2019-01-02 15:50:07


TwinCloud30分でEURAUDの買いサインが飛んでいますので、1.62465で買い建てています。
以下に一旦整理します。(中略)
●EURAUD☆☆☆
ポジション:1.62465のロング
ストップ:1.6100
配信日:2019-01-03 06:46:35

この配信の約1時間後にフラッシュクラッシュが発生。


■トレードポイント
続いてEURAUDを1.6510で全決済。
これでポジションはありません。
配信日:2019-01-03 07:50:49

と目まぐるしく決済が終わりました。

獲得pipsでは263.5pips、ポジションの大きさが10万通貨とすると、この時の豪ドル/円が75円と仮定しても、ドル円の39万円に上乗せで197,625円の収益が上乗せとなっています。

竹内メルマガ「SmartLogicFX」をどう活用するか

竹内さんのメルマガが配信されるのは朝6時から7時前後が主。朝の通勤時間にチェックしやすいのもメリットです。

また、ここまで見てきたように竹内さんは売買に指値を活用することも多いため、仕事をしている人でも同じように売買しやすいのではないでしょうか。

とはいっても、メルマガに従って取引しているだけでは、自分のトレード力は高まりません。竹内さんの分析方法を参考にしながら、「自分ならどう判断するだろうか」と考えながらメルマガを参照していきましょう!

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