昨日からのニュースは悪材料揃い踏みからドル売り要因。

ただその割に、USDJPYの先週末比での下げが30銭程度で底堅いという印象。

資金フローという観点では逆にドル買い優勢。

年末を控え、やや後者優勢と読んでいます。

【昨日の動き】

・APECの事実上の決裂からのオセアニア通貨の売りが継続

・日産のゴーン会長逮捕のニュースからルノー株、時間外の日産株も急落

・続いて米住宅指数NAHBが2014年以来の水準へと悪化

ネガティブな材料揃い踏み、その結果米金利は低下、一部通貨に対しドル売りは継続しています。

2019末までここから4回と想定される米国の利上げ、11/8に3.24回を織り込んでいましたが、以降急低下し昨日11/19時点で2.34回へと低下しています。

その間のUSDJPYの下げが1円40銭程度ですので、思いのほか底堅いという印象です。

そうしたなかで、

「日本企業の海外企業の合併買収、
1-10月で金額・件数で過去最高、(略)、総額16兆円弱、
2015年実績をすでに超える」(日経電子版)

と報じられています。

これは度々指摘してきました円売り要因です。

さらに米国減税後の本国への資金還流の動きは、

2005年単年で還流額は約3000億ドル、
今年2018年はすで上半期だけで4644億ドル(米商務省)

すべてが外貨建てでこの先ドルに転換され、送金されるわけではないのですが、年末を控えこの動きはさらに強まり、こちらは特に対ユーロでドル高要因とみています。

2005年と2018年の年初来のユーロドルを指数化したチャートはこちら。

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■トレードポイント

ポジションはありませんが、USDJPYまたはEURUSDでドル買いを検討中です。