竹内のりひろです。
西原さんのサポートとして、通常平日朝7時+随時、

プロが日常的に行なっている為替相場のロジカル分析をお送りします。
売買や方向感を示すものではない点をご理解頂けますようお願い致します。

ヘッドラインドリブンの一日

昨日の東京時間は、

「米政府、中国通信機器大手ファーウェイを知的財産侵害で捜査」
と伝わったこともあり、アジア株全般午後に入り前場の上げ幅を全て失い、

下げ幅を拡大する展開となりました。

為替市場ではクロス円が売られ、EURJPYで昨日の安値123.74、

AUDJPYでも同77.76を示現しています。

欧米時間に入り、英国でEU離脱をめぐる着地点が見いだせないなか、

EUの執行機関である欧州委員会のバルニエ主席交渉官から
「英国のレッドラインが変更された場合、

我々(EU)のレッドラインも変更の可能性」が報じられました。

この発言自体は通貨GBPにポジティブ、GBPUSDは

昨日の安値1.2831を底に一昨日後半からの流れがさらに強まり、

米国時間にかけ大きく上伸となりました。

米国時間開始前に発表となった大手金融決算、

一昨日の大手2社の決算が予想を上回ったことで
注目されたモルガンスタンレーの決算は、総収入、

トレーディング収益などが予想に届かず失望の内容となりました。

ダウ先物が売られるなか、為替市場ではUSDJPY、

クロス円も安値圏で推移、前者で昨日の安値108.69を示現しています。

米国時間の午後に入り金融市場全般が横ばいで推移するなか、

ダウジョーズ社から「米国は対中関税の全撤廃を検討」と流れ、

この報道自体がポジティブサプライズとなりました。

株式市場には買い戻しを急ぐ向きが殺到、

為替市場でもUSDJPY、クロス円が急伸、

前者で昨日の高値109.39、AUDJPYでも同78.97を示現しています。

ただこの後、ムニューシン財務長官から否定の発言が流れ、

USDJPY、クロス円共に上げ幅を縮小し引けています。

欧州株は下落、米株3指数は後場の上げ幅を縮小するものの引けでは3日続伸、ダウは+0.67%、原油先物は3日ぶり反落52.07、金は小幅反落1293

一日では、主要通貨の騰落は対USDで

上昇通貨ではその幅の大きい順にGBP(+0.84%)、AUDと続き、

一方で下落通貨でも同様にCHF、SEK、NZD、CAD、JPY、NOK、DKK、EURと続いています。

本日はここまでの相場の流れを変える経済指標の発表等もなく、

引き続き突発的なニュースヘッドライン、または株価・金利見合いの展開が継続しそうです。
以上

————
1/18、7:07配信 ヘッドラインドリブンの一日
西原宏一のシンプルFXトレード 有料メルマガの一部を抜粋してお届けしています。