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一昨日の後半に4半期末の特殊フローで107.01まで急伸したUSDJPYは、昨日の東京時間には仲値にかけてやや戻る場面もみられたが、その後は戻り待ちの売りも強く、午後にはこの時間の安値106.39まで下値を伸ばした。

欧米時間に入り欧州株が小高く推移するなかで、ロング・ウィークエンドを控え為替市場では持ち高を更に落とす動きが強まった。独3月CPI(消費者物価指数)が前年同月比で+1.6%と予想を下回った。これに対しEURがやや弱含む局面もみられた。

実質月末最終日のWMRフィクシング(ロンドン午後4時の値決め)は再びUSD買いだった。EURUSDに売りが集中し、この時間に前後して1.2293まで下値を伸ばした。

その後は米国の債券市場は短縮取引であり、売買を敬遠する投資家・投機筋も多く、USDJPYでは106円台半ば付近で動意に乏しい展開が継続した。

欧州株は上昇して引け、米株3指数はそろって反発、ダウは+1.07%、原油先物は4日ぶり反発64.94、金は3日続落1327

一日では、主要通貨の騰落は対USDで上昇通貨ではその幅の大きい順にJPY、CAD、NOK、AUD、NZD、CHFと続き、一方で下落通貨でも同様にGBP、DKK、SEK、EURと続いた。

昨日財務省から発表された、週次の対外及び対内証券売買契約等の状況からは、国内の機関投資家は3/18-24の週に海外の中長期債を約8000億円買い越した。直近3週間では、3週連続の買い越しでこの期間の総額は約2兆7000億円に到達した。

一方で非居住者(海外投資家)は3/18-24に日本国債(JGB)を約2.2兆円売り越した。3/20に予定されたJGBの大量償還が主因だが、上述の期間に限るとアウトフロー(円売り)は実に3兆円に達した。この期間の最終日3/23にはUSDJPYは105円を割れたわけだが、週を通じてこうした円売りフローが飛び出していたことが判明した。

大量償還という特殊要因を除いても、為替市場では105円付近では円売りが活発化していたわけで、今週の動向は定かではないが、来週発表される予定の同統計には再び注目が集まる。

本日は日本以外の市場がグッドフライデーでほぼ休場、東京市場も実質仲値までであり、営業担当等は仲値以降は一斉に顧客回りに出てしまう。為替市場は週を超え、早くて月曜のNY時間位が動きが再開する目途となりそうだ。

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