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12/8、7:7配信
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GBPが再びヘッドラインドリブンの展開、本日は米雇用統計

昨日の東京時間に発表となった豪10月の貿易収支は、1.5億AUDの黒字と予想を大幅に下回った。AUDが売られAUDUSDでは直後のこの時間帯の安値0.7541まで下値を伸ばした(AUDは以降も下げ幅を拡大)

日経平均株価がギャップアップで寄付き上げ幅を拡大、USDJPYも買われあっさり112円台半ばを回復した。

欧米時間に入り目立った経済指標の発表等が無いなかで、EU報道官より「ブレグジット交渉に関し、ここまで目立った進展は無い」と伝えられた。GBPが売られGBPUSDで昨日の安値1.3320、EURGBPでは同高値0.8848を示現した。

GBPはヘッドラインドリブンの展開が継続、その後EUトゥスク大統領「日本時間8日15:50に声明を発表」、アイルランド当局者から「アイルランドと英国はブレグジットの際の国境問題でも合意が近い」と流れた。一転してGBPが買われ昨日の高値1.3483を示現した。

独SPD(社会民主党)は党大会でメルケル首相の率いるCDU・CSU(キリスト教民主・社会同盟との連立協議を可決した。EURが買われEURUSDでは昨日の高値1.1814を示現した(その後反落)。

米国の税制改革で上下両院が一本化へ動き始めたなかで、トランプ大統領は「来年1月30日の予定される一般教書演説までに、橋や道路といったインフラ投資」の発表に意欲を示した。米長期金利は上昇、多くの通貨に対しUSDは買われUSDJPYでは昨日の高値113.15を示現した。

欧州株は区々、米株3指数は上昇、ダウは+0.29%、原油先物は反発56.69、金は反落1253、

一日では、主要通貨の騰落は上昇通貨はGBPのみ、一方で下落通貨ではその幅の大きい順にNZD、JPY、AUD、SEK、NOK、CAD、CHF、EUR、DKKと続いた。GBPがオセアニア通貨やJPYに対してアウトパフォームとなった。

既に本日の米雇用統計に先立ち水曜に発表となった11月のADP雇用報告は、前月比で+19.0万人とほぼ予想通り、この結果を踏まえると本日の非農業部門雇用者数の増加幅も市場予想の+20-21万人程度に収れんするとみられる。市場の関心が税制改革や、上述トランプ政権のインフラ投資に傾斜するなかで、焦点は再び平均時給の前年比の伸び。良好な結果は一部織り込まれ、この雇用統計の数値が予想から大きくかけ離れない限り相場の材料になりにくい。

トランプ大統領が「イスラエルの首都をエルサレム」発表し、英独仏の指導者は全て反対の声明を発表。こうしたなかでイスラエル軍は日本時間8日未明、パレスチナ自治区ガザからロケット弾2発がイスラエルに向け発射と発表した。今後中東発のニュースにも注意しておきたい。